SIGMA HIGH-SPEED WIDE 28mm f1.8の復活
転職して大阪で働きだしてからすぐくらいのこと
梅田にあるカメラ屋さんの中古レンズコーナーで
SIGMA HIGH-SPEED WIDE 28mm f1.8(Ⅰ型?)
なるレンズを発見。
なんと値段が4000円という安価だったので「おや?」と思って調べてみたら
なんでもシグマの古いEFマウントレンズは現在のデジタル一眼のカメラではチップの互換性が無くて作動しないらしい。
つまりフィルムEOSでしか使えないということで4000円という値段というわけです。
それにしても28mmでf1.8なのに4000円というのは安い。
これは何とかして使う方法がきっとあるんじゃないか?といういい加減な考えでとりあえず購入。
それが2015年の2月の話。
じっさいに付けて撮影してみると、おなじみのエラー01(カメラとレンズの通信不良)が出るんだけど絞り開放で使った時だけはちゃんと使える。
ただ、やっぱり絞り開放限定だと使いみちが限られるので、ひととおり遊んで使わなくなり
寝かすこと3年
会社の人たちが伏見の酒蔵開きのときに遊びに来られたので
その時に気まぐれに持ち出して久々に使ってみました。
EF50mm f1.8ⅡとかEF35mm f2.0みたいな古い設計の単焦点レンズ独特というか
なんというかズレた感じというかとぼけた感じというか
そんな味のある雰囲気が何か良いなと見直しました。
そこで改めて調べてみたところ、何でもアメリカで30数ドルくらいで売っているチップを買って
レンズを分解してチップをハンダで付け替えたら現在のEFマウントでも認識させられるという改造があるらしい。
自分はチップを取り寄せるまでは出来たとしても、レンズ分解&ハンダ付けはようやらんなと思ってさらに調べると
ヤフーオークションで改造を請け負ってくれるひとを発見。
チップ代込で4500円で改造してもらう。
チップが30ドル以上するので決して高くないお値段だけど、もともと4000円で買ったのでそれ以上の値段がかかったけどまあ良いでしょう。
3年放置の間に、レンズの下のラバーの部分が加水分解でベトベトになり、絞りを回すリングの部分のラバーもちぎれて無くなってしまった。。
そこで、ラバーの部分はアルコールで丁寧に拭き取りネバネバを除去。
絞りリングのところには革張りシートを貼って誤魔化すことにした。
なんか、ここまでお金と手間をかけて復活させるほどのものなのかと思うけど
愛着が沸いたので良しとしたいと思います。
復活したシグマの写真ですが以下の様な感じです。
(写真が下手なので、それはすみません。)
昔のレンズなので逆光にはとことん弱い
(現役のときはまだコーティングがあってマシだったのかもしれないけど)
オートフォーカスは恐ろしく遅くて
しかもモーターもものすごくヨワヨワしくて今にもお亡くなりになりそう。
修理して下さった方いわく、絞り羽根を動かすギアにヒビが入っていてf8以上は絞れない様になっているそう。ヒビ割れに接着剤を付けておいたけど大事に使ってあげて下さいとのことでした。
そのせいなのか、元々甘いのか、絞ってもなんだか絞れてる感じがなくて、開放で撮ってるのとたいして変わらない様な?気がする。
なのでピンぼけ写真連発してしまいました。(下手なだけ?)
とはいえ28mm f1.8でフルサイズで使えるというのは楽しい。
お年寄りレンズなので労って使って行きたいと思います。