写真と動画でつづる山と山以外

山に登ったり、登らなかったりします!

ノーエッジ→エッジ

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昔、ニューモデルとしてデビューしたばっかりの時に買った「フューチュラ」というクライミングシューズ。
↑の写真は買ったばかりの時。

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↑今のフューチュラ。

こんなに汚くなった、ということを言いたいわけではありません。

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↑買ったばかりのフューチュラの靴のつま先


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↑今のフューチュラのつま先

解りにくいかもしれないけど、フューチュラのソールをリソールしてもらったうえに、「ノーエッジ」から「エッジング」シューズに改良(?)してもらったという話。

このフューチュラという靴、当時は円高でクライミングシューズも今より安かったけどそれでも二万円近くしたシューズで高かった。

しかも、「ノーエッジ」という新しい思想で作られたクライミングシューズで、つま先部分をラバーでくるりと包み込むような丸い形のつま先にしてある。

これによって、つま先のどのポイントでもフリクションが得られる
とかそんな様な謳い文句の靴でした。

しかし、正直自分には使いこなせなかったというか、全くノーエッジの良さが解りませんでした。

ライミングシューズって、ファイブテンのスメアリングで登る時代から、ミウラーのエッジングで登るという考え方に変わってきた?のだとしたら
要するに先祖返りしただけでは!?

ともかくそれはいいんですが、この特殊なつま先形状のせいで、バーチではリソールしてもらえない。

こんな高い靴なのに使い捨て!?
ということで、つま先に穴も空いてきたのでずっと履くことも出来ず
かといって高かったので捨てるに捨てられず、ずっと置いてあったこの靴。

去年から京都のアドスムムというジムでリソールサービスをはじめたのだけど、このリソールを行っているのが、京都のとある靴職人。

アドスムムの店長さんにお願いしたら、いろいろと我儘な相談に乗ってもらえ、フューチュラのりソールも出来るという。

しかもノーエッジを再現したリソールも出来るし、エッジングシューズ(ただのクライミングシューズに戻すってことだけど)にも出来るという。

それでお願いしたら上の写真の様にラバーを綺麗に切り貼りして、一見つなぎ目が解らないように処理してくださった。
素晴らしい!
(ちなみに剥がした元のラバーは薄さ2ミリ程度しかない極薄だったそうで、この靴の設計思想はつま先や足裏感覚を非常に重視しているということが解る)

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エッジングに生まれ変わったフューチュラ、どうなることかと思ったけど、
元々非常に柔らかい靴で足裏がよく動くので、フィットしてかなりいい感じ。
とてもお気に入りシューズになりました。






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他にも、今はマルチピッチ用として使っているフォースという靴。

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トゥーフックが全然効かない、と言ったら某氏のご厚意でつま先ラバー加工していただいたんですが、これがボロボロに剥がれてしまった。

これをバーチでラバー加工し直してもらおうとしたら、やはり拒否されてたんですが

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これもアドスムムの取引している職人の人が請け負って↑の様に綺麗になおしてくれた。
素晴らしい!感謝!

他にもお願いしたら、フラットなシューズのシャンクを交換してダウントゥーにするとか
とんでもない改造もしてくれるらしい。
しかも仕事が早くて、一週間から二週間くらいでやってくれる。

この靴職人さん
直接持ち込みも出来る様だけど、自分はアドスムムで紹介してもらったり相談に乗ってもらったりという恩もあるので、直接持ち込まずいつもアドスムム経由でお願いしています。

以上、京都の熱い靴職人さんの話。