鈴鹿 蛇谷でT社長リベンジ沢登り納め
じつは去年の今頃、T社長らとこの沢へ来て事故が発生。T社長が足首を骨折し消防のヘリにお世話になることとなってしまった。
それから一年、T社長と「かならずリベンジしましょう」と約束していましたが
錫杖岳クライミングも終わり肩の荷も下りたということで遂にリベンジに行ってきました。
けっきょく、ヘリでピックアップしてもらった場所は特定できたが、事故が起きた現場はよく解らなかった。それほどなんでもない場所だったわけです。
別に難しいところではなく、なんでもないところで何気なく足を置いた石が動いて、変な体勢で転んだ程度だったのに、それで骨折してしまったという事故でした。
事故はどんな人にもどんな状況でも起こり得る
そして沢中での救出というものがどれほど大変なものか
ということを学ばせてもらった事故でした。
この事故がなければ、僕も錫杖岳に登ろうということにはならなかった。
そう思うと運命はわからないものというか、本当に不思議なものだと思う。
今回最後まで遡行してみて、改めてこの沢の美しさをじっくり味わうことが出来ました。
沢登りの美しさ楽しさがコンパクトにギュッと詰まった素晴らしく爽快な沢でした。
かけ足で元気に下山するT社長が
「あんなに脚が痛かったのに、今はこんな元気に歩ける。時間とは不思議なもんだなあ」
と言ったので、僕は「ほんとうだなあ」と思ったのであった。