伯耆大山の縦走3
翌朝、早起きして暗いうちから出発です。
朝食など賑やかにやって、昨晩の夜中に小屋へやってきたフランス人の二人組を起こしてしまったが気にしない。
昨晩に小便をしに行った時に外を見たら満月が不気味なくらいすごく明るくて、早朝も日の出前から森の中を歩けるくらいである。
稜線に出るころにはすっかり日が昇り、真っ赤な朝日で照らされる山や木がとても美しい。
前方に親指ピークが見えてきました。
ポコッと突き出た岩塔が親指ピーク。
ここから見てる限りは「こんなとこホンマに通れるの!?」という感じ。
ところが近づいてみると、ちゃんと道があって余裕の記念撮影です。
↑Aさんが反対側から撮ってくださった写真(こちらで補正)
ふと横を見るとブロッケン現象が観測できた。(写真にはうまく写らなかったが)
そこからは難所も終わり、おだやかな稜線歩き。
霧が出て本格的高山のようなムードが漂う。
見上げた稜線に目ざすユートピア小屋が見えました。
それにしてもこの山肌の崩れ様がすごい。
登山道の崩壊具合もすごいし、大山は「崩れる山」だと思った。
この崩れやすいところが、この山にアルパインムードを出しているのでしょう。
写真は三鈷峰に立つAさんとその仲間達。
↑そしてそれを反対側からAさんが撮ってくださった写真。(補正済み)
砂すべりは崩落して通行危険とのことだったが、「通行危険」であって「通行禁止」では無い。とのAさんの強引判断により砂すべりルートから行くことに。(みんな「えー」と言いつつまんざらではない)
もともとの「砂すべり」を知らんので、どう崩落したのかわかりませんでしたが、まあ何とか下りられました。(普段沢登りなどをする人なら全く問題なく通過できるレベルでした。)
すごい山の崩れようだ。崩れる山だ。
誰がどこから落としたのか知らないけど、SONYのミラーレス一眼カメラが落ちていた。
ひえぇ~!もったいねぇ~~!
落とすとわかってたら俺にくれたらよかったのに。
(近くにはレンズも落ちてた。)
下山して、大神山神社の奥宮に出て来ました。
本当は行者道から弥山に行きたかったが、時間ぎれで下山です。(それとみんなけっこう疲れてたので)
いやあ、大山良かった。また来たい。
大山寺にはモンベルがあって、本当にちゃんとしたモンベルだった。
こんなとこまで来てテントとか寝袋とか買うやついるの?なんて思ってたが、中に入ってみるとだいぶ繁盛していた。僕も着替えのTシャツ持ってくるの忘れて買った。
モンベルの隣の食堂で食べた「天狗そば」
その後、車で移動してAさんオススメの植田正治写真美術館へ寄って帰りました。
館内からは大山が大きく見える…筈だったのですが、この日は曇りで見えず。
植田正治という人は、徹底して意識的に「作為的」な写真を撮っていた人で、とてもアーティスティックな写真ばかりでした。
写真美術館というだけあって、光の入り具合などがよく考えられた館内でした。
終わり