唐沢岳B沢に登れなかった話
去年失敗して行けなかった唐沢岳(北アルプス餓鬼岳となりの山です)に再チャレンジしてきました。
(去年↓)
http://blogs.yahoo.co.jp/tsuduno2000/44157409.html
前回のように高瀬ダム下から唐沢に入渓。
前回のように沢登りのようなアプローチを行く。
前回のように金時の滝を高巻く。
落石ゴロゴロの超危ない高巻き。
とここでアクシデンツ発生。U親方の膝にでかい落石が当たり、出血してしまった。
見た目やばいですがU親方「だいじょぶだいじょぶ」と余裕なので、そのまま進むことに。
ふり返ると裏銀座?が美しい。
と、ここで頭上にクライミングの舞台、幕岩正面壁がドーンと登場。
このスケール感、写真では伝わらないのが残念ですが、すごい迫力ですわ。
ここへ来る人は普通はこの壁を登りにくるのが目的なんだけど、僕等はB沢という谷を伝って唐沢岳山頂に行くのが目的。(そんな変なことする人あまりいないんですが)
ワシの滝が見えたら右側から巻いてB沢に入る。
ついにB沢にやってきました。
ふり返ると幕岩の「広島ルート」が見える。
「広島ルート」は広島のクライマーたちが作った大ハングルートで、写真の洞窟みたいになっているところを、逆さまになりながら登っていくという無茶なルートです。
写真では迫力が伝わらないですが目の当たりにすると「こんなとこ登るなんて信じられない」という感じです。
B沢のチョックストーン
チョックストーンを越えたところ。
2つめのチョックストーン
2つめのチョックストーンは横から簡単に巻くことができた。
2つめのチョックストーンを越えたところで、U親方の膝の出血がどくどくで止まらなくなる
これやばいんちゃうかということで残念ながら下山することになった。
懸垂下降も交えつつ、足早に下山。
ダム下駐車場で真っ暗になったが、
何とかその日のうちに下山できた。
大町で救急病院に行くと、応急処置してもらってまた明日朝来てくれとのことだったので、その夜はどこかのダム下のだだっ広い広場で寝た。
唐沢岳、一度ならず二度までも登れないとは。
クライミングするでもなく、トレッキングするでもなく、こんな中途半端なことに二度も情熱を燃やすのは我々くらいのものでしょう。