鈴鹿の悪谷!滝洞谷
鈴鹿のなかでも一番の悪谷と言われる、「滝洞谷」( ←これなんて読むのん?って感じですが、これは「たきぼらだに」と読みます。)へ沢登りに行って来ました。
沢登りといっても、この沢は完全に伏流していて水は流れていません。
そのためこの谷を遡行すると、まるで洞窟の中にいるかのような異様な光景が続きます。
鈴鹿の山と谷2という本では
「カモシカの通過も不可能なほどの悪絶な廊下帯が連続していて、北部鈴鹿第一の悪谷」
と紹介されていて、石灰岩が侵食されたツルツルの岩壁は急峻。とても遡行困難な谷です。
土曜日の夜、滝洞谷入り口の墓場で前夜泊。
墓の前というのはいかにも滝洞谷の入り口にふさわしい。
そこから歩くとすぐに、地形図にも載っている堰堤があります。
この谷は距離にすればとても短い谷で、地形図だけ見ればまさかと思いますが、遡行には8時間ちかくを要しました(5人パーティー)。
堰堤をこえてすぐの地点。
まだここまでは普通の景色です。(道のようになっている河原のところが、伏流している沢のようです。)
で、角を曲がるといきなり不気味な景色にガラリと変わります。
涸れた小滝がたちはだかる。
洞窟ゴルジュを上から見下ろす。
洞窟ゴルジュ上部の小滝は、ヒールフック(踵を岩にひっかけて高い段差を越える技)で越えることで有名。
(Aさんが、僕が登っているところを写真に撮ってくださいました。)
しばらく河原歩きをするとすぐまた次の滝。
次の難所、「井戸底ゴルジュ」が見えてきました
その名は見てのとうりという感じで、まるで井戸の底にいるような滝だからです。
見た目のおどろおどろしさとは裏腹に、意外と簡単に登れた井戸底ゴルジュ。
上から見る「井戸底」
少し危険だったのはその先上部ところで、ここはちょっとヒヤリとしました。
上から見たところ。この最後のツルツルになってるところへトラバースするのがちょっと怖い。(よく見るとちょっとギザギザになってるところがあり、そこに手足を乗せるとうまいこと通過できた。)
上がったところは大きな水たまりみたいになっていて、寒いし水も汚いぽいし、入りたくなかったが、左右はツルツルの壁。
仕方なくすそをまくって水につかっていく。
途中の小滝を行くKさんの勇姿。
続いてあらわれた最後の難関「迷路ゴルジュ」があらわれました。
途中カムという登攀具で安全を確保しながら登る。(登ってるところをUさんが写真に撮ってくださいました。)
まずはここまで登ってから荷物を回収。
荷物からカメラをとりだし上からパチリ。
広いスペースなので、いざとなればここでキャンプできそう。(何か化けて出そうですが)
登った先はこのようにU字にえぐれたようなところが続く。
滑るので慎重に登ります。
滝を登りきったところ。
むこうに見える山の紅葉が綺麗です。
続いて登ってくるKさん。
これで終わりと見せておいて、滝を上がったところに最後の難関が!
さっきの水たまりよりもっと深く、腹までつかりそうな深さ。
命に別状はないものの、さっきより水が腐って汚く絶対泳ぎたくない感じ。
小船を浮かべて向こう側に渡りたい心境。
見ると左岸が登れそうなので、左岸から巻いて水たまりを避けることに。
巻き上がった先の木を使って10mほど懸垂下降して沢床に復帰。
下降した先から先ほどの水たまりを見る。
そこから先の小滝を越えると突然沢の水が流れ出して、渓相が嘘のように穏やかになった。
この沢はいったいどうなってるんだ?
Uさんが「地底に水が逃げて鍾乳洞みたいになってるんじゃないか」みたいなことを言っていたが、どうなんだろうか。
もしそうなら
カッコイイなあ。
そのまま沢を遡上していき、二股に分かれたところを北西の尾根筋から詰めあがっていくと茶野のピークに出た。
サワヤカー!
そこから先は不明瞭な道で、たまに迷ってまた滝洞谷へ降りていってしまう人もいるとか。
ベテランUさんの先導で慎重に下っていきます。
薄暗くなってきましたが
ギリギリ暗くなる前に下山してこられた。
なかなか歯ごたえのある谷でした。面白かった!
沢登りといっても、この沢は完全に伏流していて水は流れていません。
そのためこの谷を遡行すると、まるで洞窟の中にいるかのような異様な光景が続きます。
鈴鹿の山と谷2という本では
「カモシカの通過も不可能なほどの悪絶な廊下帯が連続していて、北部鈴鹿第一の悪谷」
と紹介されていて、石灰岩が侵食されたツルツルの岩壁は急峻。とても遡行困難な谷です。
土曜日の夜、滝洞谷入り口の墓場で前夜泊。
墓の前というのはいかにも滝洞谷の入り口にふさわしい。
そこから歩くとすぐに、地形図にも載っている堰堤があります。
この谷は距離にすればとても短い谷で、地形図だけ見ればまさかと思いますが、遡行には8時間ちかくを要しました(5人パーティー)。
堰堤をこえてすぐの地点。
まだここまでは普通の景色です。(道のようになっている河原のところが、伏流している沢のようです。)
で、角を曲がるといきなり不気味な景色にガラリと変わります。
涸れた小滝がたちはだかる。
このあたりはまだ大丈夫。いけそうです。
つづいてあらわれる樋のような形の滝。
石灰岩はツルツルで、クライミングシューズを履いているにも関わらず滑ります。
慎重に通過。
鹿の顎骨が落ちていました。
この谷では、脱出できなくなった動物の腐乱死骸がよく見られるのだとか。
そして、目の前に現れた第一の関門6m涸滝
通称「洞窟ゴルジュ」と言われる難所です。
この滝は人工登攀(ハーケンを打ったり、アブミと呼ばれるハシゴを使ったりして登攀すること)で登るのが一般的なようですが、つわものはフリー(岩の造形を利用して手足のみを使って登攀すること)で抜けた人がいるとのこと。
では僕もと思いましたが、やってみるとぜんぜん無理そうだったので、おとなしくアブミを使って抜けていきます。
つづいてHさんが抜ける。
つづいてあらわれる樋のような形の滝。
石灰岩はツルツルで、クライミングシューズを履いているにも関わらず滑ります。
慎重に通過。
鹿の顎骨が落ちていました。
この谷では、脱出できなくなった動物の腐乱死骸がよく見られるのだとか。
そして、目の前に現れた第一の関門6m涸滝
通称「洞窟ゴルジュ」と言われる難所です。
この滝は人工登攀(ハーケンを打ったり、アブミと呼ばれるハシゴを使ったりして登攀すること)で登るのが一般的なようですが、つわものはフリー(岩の造形を利用して手足のみを使って登攀すること)で抜けた人がいるとのこと。
では僕もと思いましたが、やってみるとぜんぜん無理そうだったので、おとなしくアブミを使って抜けていきます。
つづいてHさんが抜ける。
洞窟ゴルジュを上から見下ろす。
(Aさんが、僕が登っているところを写真に撮ってくださいました。)
しばらく河原歩きをするとすぐまた次の滝。
次の難所、「井戸底ゴルジュ」が見えてきました
上から見る「井戸底」
少し危険だったのはその先上部ところで、ここはちょっとヒヤリとしました。
上から見たところ。この最後のツルツルになってるところへトラバースするのがちょっと怖い。(よく見るとちょっとギザギザになってるところがあり、そこに手足を乗せるとうまいこと通過できた。)
仕方なくすそをまくって水につかっていく。
途中の小滝を行くKさんの勇姿。
続いてあらわれた最後の難関「迷路ゴルジュ」があらわれました。
途中カムという登攀具で安全を確保しながら登る。(登ってるところをUさんが写真に撮ってくださいました。)
まずはここまで登ってから荷物を回収。
荷物からカメラをとりだし上からパチリ。
広いスペースなので、いざとなればここでキャンプできそう。(何か化けて出そうですが)
登った先はこのようにU字にえぐれたようなところが続く。
滑るので慎重に登ります。
滝を登りきったところ。
むこうに見える山の紅葉が綺麗です。
これで終わりと見せておいて、滝を上がったところに最後の難関が!
さっきの水たまりよりもっと深く、腹までつかりそうな深さ。
命に別状はないものの、さっきより水が腐って汚く絶対泳ぎたくない感じ。
小船を浮かべて向こう側に渡りたい心境。
見ると左岸が登れそうなので、左岸から巻いて水たまりを避けることに。
巻き上がった先の木を使って10mほど懸垂下降して沢床に復帰。
下降した先から先ほどの水たまりを見る。
そこから先の小滝を越えると突然沢の水が流れ出して、渓相が嘘のように穏やかになった。
この沢はいったいどうなってるんだ?
Uさんが「地底に水が逃げて鍾乳洞みたいになってるんじゃないか」みたいなことを言っていたが、どうなんだろうか。
もしそうなら
カッコイイなあ。
そのまま沢を遡上していき、二股に分かれたところを北西の尾根筋から詰めあがっていくと茶野のピークに出た。
サワヤカー!
そこから先は不明瞭な道で、たまに迷ってまた滝洞谷へ降りていってしまう人もいるとか。
ベテランUさんの先導で慎重に下っていきます。
薄暗くなってきましたが
ギリギリ暗くなる前に下山してこられた。
なかなか歯ごたえのある谷でした。面白かった!