写真と動画でつづる山と山以外

山に登ったり、登らなかったりします!

唐沢岳めざして藪こぎするも、失敗して帰ってくるの巻

以前に北アルプス表銀座コースを餓鬼岳まで歩いたことがあったのですが
http://blogs.yahoo.co.jp/tsuduno2000/41988961.html
餓鬼岳までは行けたものの、その先の唐沢岳という山へは行けませんでした。
唐沢岳という山は、餓鬼岳から片道の登山道しかなく、往復しないといけません。
そんなわけで、北アルプス中ではただでさえ不人気な餓鬼岳エリアにあって、なおさらマニアックな山となっています。

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以前この山を前にして下山したので「いつか登ってやろう」と思っていると
それを聞いたU親方が「じゃあ行こう」みたいなことを言ったのが確か去年の冬のこと。

それで、今回雪のつく前に行くことになったのですがそこはU親方のこと
ただピストンするではつまらないということで、反対側の高瀬ダム側から藪こぎ(道のないところを行くこと)して登ってやろうということになりました。

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そこで、やってきました高瀬ダム

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ここから唐沢に下りて沢沿いに歩いていきます。
このルートは、唐沢岳の幕岩というビッグウォールをクライミングしにくる人の使うルートで
ところどころ梯子がかかったり、ロープが張ってあったりします。

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ってこれ完全に沢登りやん!

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しばらく行くと堰堤が見えてきました。

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堰堤のぼろい梯子を登ります。

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金時の滝。なかなか良い滝ですなあー

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ザックカバーについた落ち葉。
いや秋ですなあー

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で、翌朝。

なんでいきなり翌朝かというと、雨降ってるのと、けっこう危ないことになって写真を撮ってる場合ではなかったからです。
ともかく我々は唐沢岳への登頂を失敗して、写真の大岩の下にビバークしたのでした。

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こんな岩の下でキャンプするなんて、アウトドアのカタログみたいやな。
雨からも落石からも守られ、良い宿となりました。(この大岩が倒れてきたらプチっとなりますが。)

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我々が脱出経路に使ったD沢は、C沢との出合で切れ落ちてしまったので、藪をこいで緩やかな斜面からエスケープしました。

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高瀬ダムまで戻って確認した唐沢岳。
正面の岩壁がクライミングの舞台で有名な幕岩。すさまじい迫力でした。
ここを登るなんて、考えただけで震えがきますわ。

我々はその右側の斜面を登ったのだけど、やっぱ危ないわということで(こうして遠くから見てるとすごい斜面だよく行ったものだ)懸垂下降で降りて、南側にあるC沢D沢からエスケープしてきたのです。

こうしてみるとどこもかしこも斜面が切り立っていて地獄の針山の様相。
登山道が片道になっているというのも納得ですわ。

しかし、その後の調べで我々がエスケープに使ったD沢から山頂まで藪こぎして登った人の記録が見つかりました。(変わった人もいるもんだナア。)
次回はD沢からトライして、必ず登るぞ!
また来年