立山日記10 大日平と称名滝
翌日、天気はやっぱり悪く、しかも今日も午後から大雨がくるという予報。
なのですぐそこの大日岳山頂はパスして、写真も撮らずさっさと下山していく。
すると、やがて開けた平原が見えてきました。
大日平です。
大日平は綺麗なところだったけど、最悪だったのはこの木の遊歩道です。
おそらく晴れていれば歩きやすいことこの上ないこの歩道ですが、雨で濡れるとヌルヌルに滑って凶器に早変わり。
これまでどんなに悪い足場でも転ぶことがなかったものが、この歩道を1kmも歩かぬうちに軽く三回は転んでしまいました。
おそるおそる歩いていく…。
途中にある大日小屋。
まだ続く恐ろしいヌルヌル足場。
で、最後のほうで歩道にこういった滑り止め(グレーの板のようなもの)が付けられていてようやくまともに歩けるようになりました。
やっぱり滑る人が多いんだなあ。歩道は大変ありがたいものなんだけど。
この悪魔の歩道のせいで大日平はほどんど楽しめず印象があまりない。
ランプの宿で教えてもらった、途中登山道が崩壊していた箇所。
ここまで歩いてこられる人なら問題なく通過できるレベルでした。
だいぶ下のほうまで下りてきました。
やがて向こうの方に高ーーーーーーーーーい滝が見えてきました。
もしやあれが称名滝?
無事下山すると、観光客がいっぱい。
皆称名滝に向かって歩いていきます。
これはデカイ!
滝に向かう足が早まります。
角を曲がると…
うおおーー!でけえ~!
このスケール感伝わりますか?
ちなみに僕が最初に称名滝だと思っていた右側の滝は「ハンノキ滝」という滝でした。
称名滝は落差が350mあり、毎秒2トンの水が流れ落ちているらしい。
滝つぼの直径は60m、水深は6mあるそうな。恐ろしや!
ちなみに落差350mというのはもちろん日本一の高さで、この滝が日本一大きい滝ということなのだけど、実はこの滝の右にある「ハンノキ滝」は落差500mあってもっと高いです。
しかし、ハンノキ滝は水が少ない時は消えてしまうので、滝として正式には認められていないらしい。
遠くから見ているにも関わらず、滝からすごい水しぶきが降ってくるので、傘をさしている人がいた。
十万年も昔、立山の火山活動が活発化して溶岩台地が出来たのが阿弥陀ヶ原。
その溶岩台地を、称名川の流れが長い年月をかけて少しづつ削っていって出来たのがこの滝なのだそうです。
立山の開祖、佐伯有頼が如来の化身である熊を追って山中をさまよっているうち、険しい坂が現れもう一歩も歩けなくなった。
するとどこからか称名念仏を唱える声が聞こえてくる。
有頼が不思議に思って声のするほうへ行って見ると目の前に美しく荘厳な滝が現れた。
称名念仏を唱える声だと思っていたものは、この滝の音だったのであった。
有頼はこの滝の音に励まされて立山へ登ることが出来たという。
というのが称名滝の由来らしい。
いやすごいね。
こんなところを登ったクライマー(沢人?)がいるらしいけど、信じられない話です。
この滝を登った先には称名廊下があり、そこは未だ完全遡行が果たされていないという人跡未踏、究極の沢です。
この日は天気が悪いので、帰りのバスには僕以外に一人しか客がいない。
なのでバスの運転手が、待ち時間の間に展示施設などいろいろと案内してくれました。
お、ここを歩いてきたんだねえ。
称名滝から10キロ?くらい降りてきた地点の称名川。
ここで他の支流の水と混ざって、ようやく魚が生息できる水になるらしく
これより上流は、立山の地獄谷から流れる硫黄のせいで魚が生息できないらしい。
と、バスの運転手が教えてくれた。
立山駅に帰ってきてNさんTさんと合流しました。
駅前の砂防博物館というところに立ち寄る。
立山の雪渓に穴を開けて、こんな風に調査したらしい。
調査の様子。
無料なのに、よくできた博物館でした。
駅前でそばと牛丼を食べる。
Tさんに「よく食べるなぁ。見てて気持ちええわ。」と言われる。
帰りに宇治長次郎像を見て
変な牧場を見て
変なお土産物を見て
やたらと硬い桃を買って
京都へ帰ってきたのでした。
おわり
なのですぐそこの大日岳山頂はパスして、写真も撮らずさっさと下山していく。
すると、やがて開けた平原が見えてきました。
大日平です。
大日平は綺麗なところだったけど、最悪だったのはこの木の遊歩道です。
おそらく晴れていれば歩きやすいことこの上ないこの歩道ですが、雨で濡れるとヌルヌルに滑って凶器に早変わり。
これまでどんなに悪い足場でも転ぶことがなかったものが、この歩道を1kmも歩かぬうちに軽く三回は転んでしまいました。
おそるおそる歩いていく…。
途中にある大日小屋。
まだ続く恐ろしいヌルヌル足場。
で、最後のほうで歩道にこういった滑り止め(グレーの板のようなもの)が付けられていてようやくまともに歩けるようになりました。
やっぱり滑る人が多いんだなあ。歩道は大変ありがたいものなんだけど。
この悪魔の歩道のせいで大日平はほどんど楽しめず印象があまりない。
ランプの宿で教えてもらった、途中登山道が崩壊していた箇所。
ここまで歩いてこられる人なら問題なく通過できるレベルでした。
だいぶ下のほうまで下りてきました。
やがて向こうの方に高ーーーーーーーーーい滝が見えてきました。
もしやあれが称名滝?
無事下山すると、観光客がいっぱい。
皆称名滝に向かって歩いていきます。
これはデカイ!
滝に向かう足が早まります。
角を曲がると…
うおおーー!でけえ~!
このスケール感伝わりますか?
ちなみに僕が最初に称名滝だと思っていた右側の滝は「ハンノキ滝」という滝でした。
称名滝は落差が350mあり、毎秒2トンの水が流れ落ちているらしい。
滝つぼの直径は60m、水深は6mあるそうな。恐ろしや!
ちなみに落差350mというのはもちろん日本一の高さで、この滝が日本一大きい滝ということなのだけど、実はこの滝の右にある「ハンノキ滝」は落差500mあってもっと高いです。
しかし、ハンノキ滝は水が少ない時は消えてしまうので、滝として正式には認められていないらしい。
遠くから見ているにも関わらず、滝からすごい水しぶきが降ってくるので、傘をさしている人がいた。
十万年も昔、立山の火山活動が活発化して溶岩台地が出来たのが阿弥陀ヶ原。
その溶岩台地を、称名川の流れが長い年月をかけて少しづつ削っていって出来たのがこの滝なのだそうです。
するとどこからか称名念仏を唱える声が聞こえてくる。
有頼が不思議に思って声のするほうへ行って見ると目の前に美しく荘厳な滝が現れた。
称名念仏を唱える声だと思っていたものは、この滝の音だったのであった。
有頼はこの滝の音に励まされて立山へ登ることが出来たという。
というのが称名滝の由来らしい。
いやすごいね。
こんなところを登ったクライマー(沢人?)がいるらしいけど、信じられない話です。
この滝を登った先には称名廊下があり、そこは未だ完全遡行が果たされていないという人跡未踏、究極の沢です。
この日は天気が悪いので、帰りのバスには僕以外に一人しか客がいない。
なのでバスの運転手が、待ち時間の間に展示施設などいろいろと案内してくれました。
お、ここを歩いてきたんだねえ。
称名滝から10キロ?くらい降りてきた地点の称名川。
ここで他の支流の水と混ざって、ようやく魚が生息できる水になるらしく
これより上流は、立山の地獄谷から流れる硫黄のせいで魚が生息できないらしい。
と、バスの運転手が教えてくれた。
立山駅に帰ってきてNさんTさんと合流しました。
駅前の砂防博物館というところに立ち寄る。
立山の雪渓に穴を開けて、こんな風に調査したらしい。
調査の様子。
無料なのに、よくできた博物館でした。
駅前でそばと牛丼を食べる。
Tさんに「よく食べるなぁ。見てて気持ちええわ。」と言われる。
帰りに宇治長次郎像を見て
変な牧場を見て
変なお土産物を見て
やたらと硬い桃を買って
京都へ帰ってきたのでした。
おわり