後立山連峰その10 爺ヶ岳南峰からみた雲海
AM3:00
セットしておいた腕時計のアラームが鳴って、僕は目を覚ました。
日の出の時間にはあと一時間と少し。
テントの換気口から夜空を覗き込むと満点の星空が見えたので、僕は灯りとカメラだけを持って外に出た。
爺ヶ岳の南峰を目指して歩いていると、東の空が白んできて爺ヶ岳のシルエットが浮かんできたので
慌てて山頂に向かう。
山頂に登ってくると、眼下には雲海が視界一杯に拡がっていた。
「こんな美しい景色は生まれて始めて見た!」
だけど不思議なことに、この絶景をずっと眺めていると、その美しさに慣れてくる。
新しく買った大きなテレビ画面の、次第にその大きさに慣れてくることの様に
目の前に拡がる美しい景色に慣れてくる。
そうして家に帰ってきて撮った写真を見ると、その美しさにまた改めて驚く。
ほんとうに美しいものは、無いと僕は思う。
美しいものは、心に映る出来事の関係性の中にだけ存在するのだと思う。
だから山に登る。
セットしておいた腕時計のアラームが鳴って、僕は目を覚ました。
日の出の時間にはあと一時間と少し。
テントの換気口から夜空を覗き込むと満点の星空が見えたので、僕は灯りとカメラだけを持って外に出た。
爺ヶ岳の南峰を目指して歩いていると、東の空が白んできて爺ヶ岳のシルエットが浮かんできたので
慌てて山頂に向かう。
山頂に登ってくると、眼下には雲海が視界一杯に拡がっていた。
「こんな美しい景色は生まれて始めて見た!」
だけど不思議なことに、この絶景をずっと眺めていると、その美しさに慣れてくる。
新しく買った大きなテレビ画面の、次第にその大きさに慣れてくることの様に
目の前に拡がる美しい景色に慣れてくる。
そうして家に帰ってきて撮った写真を見ると、その美しさにまた改めて驚く。
ほんとうに美しいものは、無いと僕は思う。
美しいものは、心に映る出来事の関係性の中にだけ存在するのだと思う。
だから山に登る。