写真と動画でつづる山と山以外

山に登ったり、登らなかったりします!

土日はギックリ腰みたいになって寝たきり

先週金曜の夜、いつものようにボルダリングジムに行ってたら、とつぜん腰が痛くなり、だんだんひどくなってきのでジムのAさんに見てもらったら、氷嚢と湿布を当ててくれはった。
それでしばらく横になってるとどんどん症状が悪化していき、終いには歩くことも満足に出来なくなってきて、たまたま居合わせたKさんがタクシーを呼んで下さったので、タクシーに乗って自宅へ帰る。

翌日、横になっているとまったく痛みを感じないため、「もしかして治った?」と思って起き上がろうとするとすさまじい激痛で全く身動き出来ない。
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これはアカンと思ってNさんやUさんにメールで事情を説明。山登りのお断りなどをする。
心配したUさんが電話を下さったのであれこれ事情を説明すると「病院連れてったろうか?もう今からでも入院しとけば」と言っていただいたが、看護師さんに下のお世話をされることを考えるとゾッとするのでそれだけは避けたいところであるから、お断りした。

しかしトイレは何とかしなければならんわけで、部屋を這っていって死ぬ思いで用を足すのだが、あまりの痛さに脂汗がいっぱい出てきて、貧血になって失神寸前なので「気をしっかりもて…」と己に言い聞かせながらやっとの思い出便器に座る。パンツを上げ下げするのがもっとも辛かった。

その後、また這っていって布団に戻るが、横になると大変安らかであるので、そのままテレビなど見てると「もしかして治った?」と思うのだが、起きようとするとやはり壮絶な腰痛で悶絶する。ということを何回か繰り返した。

そのうち、何故かどうしてもラーメンが食べたくなり、死ぬ思いで這っていって床から腕だけを伸ばして湯を沸かしラーメンを作るが、また失神しそうになる。


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ラーメンができあがると、初めて富士登山した時にお土産物屋で買った金剛杖でなんとか立ち上がり(この金剛杖は何となく捨てずにおいたものであったが、歩く時や立ち上がる時、物を近くに寄せてくる時、窓の開閉など大活躍であった。)、腰を曲げると痛いので背筋をぴーんと伸ばした直立姿勢でラーメンを食べる。腰を曲げると激痛なので普段の健康な時よりもむしろ姿勢が良い。
やたら良い姿勢で脂汗流して失神しそうになりながらラーメン食べながら、ふと「立ち食いソバか」と1人ツッコミを心の中で入れるが空しい。
Uさんから「一人暮らしをあきらめて誰かと一緒になったら?」というメールがくる。余計なお世話である。

「ああ、もしかして一生このまま寝たきりだったらどうしようか?」という弱気な妄想がわいてきてすごく心細くなってきたが、翌日になると炎症がひいたのか、だいぶ楽になった。
その後山岳会の人々がカンパ下さったとのことでたくさんの食べ物飲み物を届けていただいたり、お見舞いのメールをたくさんの人からいただいたりと、とても有難く嬉しかった。
しかし何故か皆さんからのメールに、一様に「お前病院絶対行けよ」みたいな事が必ず書いてあったのは何故だろう?そんなに「絶対病院行かなそう」感があるのだろうか?

ともあれ何とか歩ける様になったし良かった良かった。
自由に歩いたり、山登ったり、ましてやクライミングしたり出来ることのなんと素晴らしいことだろうか。でも治ったらまたそういう気持ち忘れるんやろうなあ。