ヘク谷
うす暗い谷です。
前々日に雨が降っていた影響で水がたいへん増水しています。
増水しているので、小さな滝も越えるのが大変だ。
しばらく行くと、はじめの難関へ。
Kさんがトップで滝の真ん中ラインを攻めます。
しかし水量多く真ん中のラインは断念。
右、水量少なめのラインを突破しました。
(多分いつもの水量なら真ん中から行けるのでしょう。)
ロープをセットしてもらい、後続のメンバーも続きます。
その後も続く小滝の連続。
そしてふたつめの難関が見えてきました。
右側に巻くことも出来そうでしたが
見た感じけっこう簡単にいけそうなので直登することに。
滝の下まで行って岩を観察するKさん。
滝は、はじめに見たときはその迫力に圧倒されて萎縮するものだけど
下からしばらく観察しているとしだいに慣れてきて、登れるかどうか冷静に判断が出来てきます。
いざ、クライミング。
つづいて登るわたくしの姿を、Kさんがカメラで撮ってくれました。↓
続いて登るAさん
最後にU親方が登る。
小屋跡の地点から、通常なら本谷を上がって小女郎池まで登りつめるのが一般的ですが
我々はここで左俣を登り、鞍部から釈迦谷へ下りました。
釈迦谷を少し下降したところで幕営。
ほんとうはこんなところで幕営なんてしなくても、日帰りコースなのだけど
夏の長い沢での泊まりをイメージした訓練なのです。
とりあえず落ち着いたところで、薪を集めて火をおこす。
しばらく着火剤なしでの火付けを試みたものの
木がけっこう湿っていてなかなか着火しない。
仕方ないので着火剤で火をつけると、一瞬で木が燃え出した。
飯ごうを乗せて
あおぐあおぐ
ファイヤー!
木がよく燃えて、すっかり落ち着いた焚き火になってきた。
焚き火を囲んで酒を飲む。
火を見ながらだと、ずっと退屈することがありません。
翌朝はホットサンドを作って食べ、下山したのでした。
初心者向けというヘク谷だけど
増水したヘク谷はなかなか手ごわかった。