写真と動画でつづる山と山以外

山に登ったり、登らなかったりします!

奈良県 大峰 芦廼瀬川(あしのせがわ)遡行 2

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一泊二日で歩いた沢ですが、一日目にあった核心部である8mの滝をメンバー全員が登るのに、実に四時間くらいかかってしまい、最後に滝を登りきるころにはあたりは真っ暗になっていました。

そんな危険もあったためか、メンバーの結束はとても強くなり、無事に帰った時にはとても達成感がありました。
我が山岳会では、40年以上前に遭難騒ぎがあったらしく、そのとき2ビバークで無事に生還したメンバーは、40年以上たった今でも交流があるらしい。

遭難というほどではないにしても、大なり小なり、危険を乗り越え共に歩んだ人とは絆が生まれるのかもしれないと思う。

実は、今回沢に連れて行って下さったUさんとはじめに会ったとき、僕はこの人のことをあまり好きになれませんでした。

それというのも、はじめはほとんどまともに口もきいてもらえなかったからです。
ところが一度ボッカ訓練の時に一緒に山に登ることがあり、それからというもの口をきいてくれるようになりました。

はじめは頭の固い頑固な人なのかと思っていたけど、話をしてみるととても柔軟な性質の人であるのが解りました。
Uさんとお酒を飲んでいる時に一度聞いた話では
「一緒に山に登ってみないと、相手が信用できるかどうかは解らないもんだ」ということをおっしゃる。
「人間、口ではなんとでも言える。」のだそうで
だから僕と口をきいてくれるようになったのか?
はじめ僕はUさんが、なんとなく格好がいいのでそういう物の言い方しているのだと思い、そうですかという具合に聞き流していたのでした。

沢登りというのは、岩登りとは違い、必ずしも支点を取って安全を確保できる場所があるわけではなく、そんなときは先行者が危険をおかして難所を通過し、後に続く人の通過を手助けしたりします。

今回はUさんが先に8mの滝に登りきって、それからロープを出してもらって登ったのだけど、Uさん自身はどこかに体が固定されているわけではありません。

僕がもし急に落下したら、おそらくUさんの体重ひとつでは止めることは不可能なのですが、それでもUさんに確保されていると不思議と安心感があります。
それはUさんが培ってきた山登りの経験からかもし出される信頼感とでも言ったらいいのか
僕は安心して難所を通過することができました。

そこで「ああ、山に登らないと相手が信用できるかどうかは解らない、とはそういうことなのか?」と思ったのです。
技術と経験からくる信頼、これは言葉で何かをいくら語っても得られるものではないということを、まさに体験として理解することが出来た気がしました。

日ごろ週一で通っているクライミングジム練習ですが、まったく上達している感じがしないのでガックリしていたのですが、今回のこの沢登りでその成果が目覚しく発揮され、岩をひょいひょい登ることが出来ました。

俺って成長してるじゃん、と思って、帰ってきてジムに行くと、やっぱりダメダメでした。